珪素って何?


珪素は別名「シリカ」とも呼ばれ、元素記号はSi、地球上では酸素についで2番目に多い元素で、自然界では土や岩などに含まれる鉱物(ミネラル)の一種です。地球そのものの主要成分と言っていいでしょう。土壌にも豊富に存在しており、それを植物がミネラルとして吸い上げるので、野菜にも多く含まれています。

珪素の由来


珪素は鉱物、すなわちミネラルの一種ですが、地球上に存在する珪素は、太古の昔の藻類が化石となって出来たものなのです。

藻類とは、主に淡水や海水に生息する微生物やプランクトン、昆布や海苔などの海藻を含む多系統の生物で、光合成をするという共通点を持つ、水棲の生物です。

これら藻類の中でも珪藻と呼ばれる植物性プランクトンが海底や湖底、土壌などに積推し、長い年月を経て化石となり、やがて藻類は珪酸となり、ガラス質になります。そのため固体の珪素も透き通ったガラス質の物質であり、純度が高いほど透明で美しい結晶になっていきます。 

そして珪素が一番多く含まれている鉱物が石英であり、その中でも純度99%以上に成長したものが水晶なのです。

珪素は人体の構成要素・必須栄養素


地球の地殻の主な構成要素である珪素は、土や砂、石、岩など大地を形成する物質です。

その大地をたがやした畑で育った野菜などの植物には根から吸い上げた珪素が含まれ、 第3の栄養素といわれる植物性の食物繊維の主成分になります。

われわれ人間が、体に良いからと摂取している食物繊維には珪素が多く含まれています。

つまり地球の構成要素である珪素は、大地に育つ植物とそれを食べる人間の体を作る重要な構成要素であるわけです。

つまり人間にとって珪素は必須栄養素であり、決して欠くことのできない重要なミネラルです。実際人間の体の珪素が存在するかというと、毛髪、爪、骨、筋肉、脳、腎臓、肝臓、胸腺、血管、皮膚などあらゆる臓器や組織なのです。さらに細胞内部のミトコンドリアの材料になり、働きを強化したりもしているのです。